「テキストを1ページ読んだら、前のページの内容を忘れている……」
「数字がどうしても頭に入らない!」
50代でマンション管理士と管理業務主任者の国家試験への挑戦。
私を一番悩ませたのは、若い頃とは明らかに違う「記憶力の低下」でした。
仕事後に机に向かってガリガリ勉強して暗記する力は、正直あまり残っていません。
そこで私は、真っ向勝負の暗記を諦めました。
その代わり、「大人の知恵」と「仕組み」で脳の衰えをカバーする5つの勉強法に切り替えたのです。
難関と言われるマンション管理士試験を乗り越えるために、私が実際に試して効果絶大だったアプローチと、合格を掴み取った直前期のリアルな過ごし方をご紹介します。
【YouTube×耳学】「書いて覚える」を卒業して動画を聴き流す

若い頃のように、ノートに書いて覚える勉強は時間がかかり、体力的にも目も疲れてしまいます。
そこで大活躍したのが「YouTubeの解説動画」です。
家事の時間も勉強時間になるよう工夫!
お皿洗いをしながら、洗濯物を干しながら、ワイヤレスイヤホンをつけて常に解説動画を「2倍速」で流し聴きしました。
うらら耳学(みみがく)」の効果は侮れない!
「机に向かって勉強するぞ」と意気込まなくても、毎日同じフレーズを何度も耳にすることで、標準管理規約などの独特な言い回しや法律用語が、自然とBGMのように脳に刷り込まれていきました。
【スキマ時間活用】通勤中や日常の「1分」を過去問タイムにする
まとまった時間をとって一気に覚えようとしても、50代の脳はすぐにキャパオーバーを起こします。
記憶の定着に必要なのは、1回の長さではなく「思い出す回数(頻度)」でした。
通勤電車や待ち時間、ランチタイムをフル活用するのもおすすめ!
スマホに一問一答の過去問アプリを入れ、通勤電車のなか、エレベーターの待ち時間、お湯が沸くまでの「30秒〜1分」のスキマ時間に問題を解く習慣をつけました。



「忘れる前に思い出す」の繰り返し
1日に何度もスマホを見るついでにクイズ感覚で解くことで、短期記憶が少しずつ長期記憶へと変わっていきました。
【洗面台の鏡】どうしても覚えられない数字は貼る


例えば、マンション管理士の受験勉強時の暗記で、区分所有法の「5分の4」や「4分の3」といった議決権割合など、どうしても覚えにくい数字。
これは、ノートに閉じ込めておかず、生活の中で必ず目にする「洗面台の鏡」に引っ張り出しました。



歯磨きやスキンケアの時間を暗記タイムに
覚えたい項目を書いた付箋を、洗面台の鏡の目線の高さにペタッと貼っておきます。
この方法で、自然と1日何度も復習が出来ます。
朝晩の洗顔、歯磨き、髪を整えるときなど、1日に何度も必ず強制的に目に入ります。
じっくり机に向かわなくても、毎日のルーティンの中で自然に脳へ焼き付けることができました。
【イメージ記憶】マンションの「リアルな風景」と結びつける
マンション管理士の試験は、文字だけを追っていると眠くなりますし、難しくて頭に入ってこないこともしばしば。
そこで、これまでの経験や、日々の生活をフルに活用しました。



友人のマンションを舞台にしてみたり
「大規模修繕の集会決議は、あの管理組合の集まりだと何人賛成が必要かな?」
など、実際のマンションを頭に浮かべながらテキストを読みました。
実務や生活の経験とリンクさせるることで、ただの法文ではなく「あの時トラブルになっていた水漏れの件だな」とストーリーで理解することで、丸暗記しなくても「当たり前の常識」として脳に定着するようになりました。
【睡眠を味方に!】「早起き」を勉強リズムに変える


50代になると「夜遅くまでの夜更かしが辛い」「朝早く目が覚めてしまう」という方も多いのではないでしょうか。
私はこの体の変化をそのまま勉強リズムに変えました。



夜は覚えて、朝は思い出す
脳は寝ている間に記憶を整理します。そのため、寝る前の15分で「鏡に貼った暗記モノ」などを再チェック。
翌朝、目が覚めたらすぐに「昨日覚えたことは何だっけ?」と布団の中で思い出します。
早朝の脳が一番クリアといわれています。
朝の静かな時間は、50代の脳が一番スッキリしているゴールデンタイム。
ここでアプリや過去問をガッツリ解くスタイルが、一番効率的でした。
【直前期】本番3ヶ月前!私が合格のために「捨てたもの」と「守ったもの」


試験まで残り3ヶ月。
ここからは、これまでの「ゆるやかな仕組み化」から一歩進んだ、完全な「本気モード(直前期)」へとシフトしました。
合格ラインに滑り込むために、私が徹底的にコントロールしたリアルな取捨選択がこちらです。
捨てたこと
1. お酒を断つ(試験日までの完全禁酒)
それまでは「今日も1日頑張ったから」と、夜の晩酌をご褒美にしていました。
しかし、本番3ヶ月前を機に、思い切ってお酒を完全にストップしました。



夜の勉強時間を死守する
少しでもアルコールが入ると、50代の脳は一気に睡魔に襲われます。
「1杯だけ」のつのりが、その日の勉強が強制終了になってしまうのを防ぎたかったのです。
お酒を抜くと夜中に目が覚めることが減り、朝の「ゴールデンタイム」に最高の脳のコンディションで過去問に向き合えるようになりました。



睡眠の質を上げて朝活につなげる
そして、職場の集まりや友人からのランチ・飲み会のお誘いも、この3ヶ月間だけは心を鬼にして「すべてお断り」にしました。
「実は今、マンション管理士の試験に挑戦していて、11月の本番までラストスパートなんです!」
「終わったらぜひまた誘って!」と正直に伝えました。
事情を話すと、周りはむしろ「頑張って!」と応援してくれるようになり、誘惑を断ち切ると同時に「絶対に合格するぞ」という良いプレッシャーになりました。
2.完璧主義
全てを100%理解しようとすることをやめました。
難問や細かい論点に時間をかけるより、頻出論点を確実に得点できる状態を目指しました。
新しい参考書への浮気
この時期になると「もっと良い教材があるのでは」と不安になります。
しかし教材を増やすほど知識は分散します。
使う教材を決めて、それを何度も繰り返しました。
2. 守ったこと
「運動」の習慣は止めない
お酒や付き合いをバッサリ捨てた一方で、ストレッチやウォーキングなどの運動習慣だけは、意地でも続けました。



体力が落ちたら勉強も続けられない
50代の直前期で一番怖いのは、机に向かいすぎて体調を崩すことです。
不動産系の試験は秋〜冬の時期にあるので、季節の変わり目での体調を崩しやすい時期でもあります。
体力を維持することが、最大の受験対策になります。
体を動かすことで、脳のリフレッシュにもなります!
煮詰まった頭でテキストを睨み続けるより、30分でも体を動かして血流を良くしたほうが、その後の暗記の効率が圧倒的に上がりました。
運動しながら「今日間違えた問題の肢」を頭の中で思い出す時間にも充てていました。
毎日の学習習慣
忙しい日でも必ずテキストを開くことを厳守しました。
今日はやりたくない…と思った日でも、いざやり始めると意外と30分くらいは出来ちゃうものです。
10分でも15分でも構わないので「今日はゼロ」を作らないことを意識しました。
50代の勉強は「気合」ではなく「仕組み」と「覚悟」
記憶力が落ちたからといって、合格を諦める必要はまったくありません。
大切なのは、「若い頃と同じやり方をしないこと」。
そして「自分の生活の中に、いかに勉強を自然に溶け込ませるか」です。
YouTubeを聴くのも、通勤時間も、洗面台の鏡を見るのも、すべて毎日の生活の一部。
そして残り3ヶ月で「本気モード」のスイッチを入れ、体調を管理しながら集中する。
このステップを踏めば、50代の脳でも合格を掴み取ることができます。
「私にはもう無理かも……」と思っている方も、年齢を言い訳にせず、仕組化して是非チャレンジしてみましょう!




